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環境地理学で学ぶ
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Sapporo

在学院生・修了生の声

少しでも大学院や本コースに興味のある方々へ2.

陸圏環境科学コース 2006年度M1 浮穴 愛
 大学院は、研究にじっくり取り組む機会をみなさんに与えてくれます。ただし、学部時代と同様、修了するためには一定の単位取得義務がありますので、ある程度講義は受けなければなりません。私の場合は週2〜3講+集中講義です。これで必修の単位は満たされますし、この程度の講義数であれば、自分のペースで修論に打ち込めると思います。

 修論で私が現在扱っているテーマは、数十万年〜数百年前のどのようなテフラ(爆発的な噴火による火山噴出物)が北海道の広大な台地に堆積しているかについて岩石学的な特徴を調べながら考えようというものです。海岸侵食や土地利用をテーマにしている人もいます。この研究室の扱っている分野は広く、扱っているテーマも多種多様ですが、第四紀の陸域における自然環境の諸問題について取り組んでいるのです。

 そんな中で、どの人にも共通しているアプローチは、フィールド調査です。実際に自分で足を運ぶことは非常に大事です。実物を目にしなければ実感はわきません。実物を見たり触れたりすることで、新しい疑問がわいてきて、それがあなたの研究をより深いものにしていくことと思います。もちろん、ただ見るだけではなく、詳細に観察やスケッチ、試料採取を行ったり、人によっては測量を行ったりします。これらのノウハウについては実習等で教えてもらえるので、あまり心配しなくてよいかと思います。また、私自身あまり体力に自信がないのですが、そんな私でもフィールド調査はできていますので、そういう点も気になさらなくて結構かと思います。

 定例のゼミは、週一回開かれます。このゼミが、修論の構想や進行状況、関連論文の紹介等をする場となります。ここでは、先生方や研究員の方々、研究室の先輩・仲間からいろいろな助言がもらえる絶好の機会です。大抵厳しい指摘を受けてしまいますが、それがあるからこそ、また一歩自分の研究を深めることができるように思います。研究のプロに囲まれて、発表をする、それを聞いてもらうという場は、非常に貴重ですし、大学院で勉強する大きなメリットなのです。日常研究室にいるときも、先輩方から刺激を受けたり、いろいろなことを教わったりしますので、よりやる気を引き起こされます。

 ところで、私は教育学部出身で、中学・高等学校の教員免許を持っています。本コースの必修単位を取得すれば、専修免許ももらえます。もし将来的に教職の道を考えている方でも、その前に専門的な研究に2年間を費やすことも悪くはないと思います。本コースで得た専門的知識や経験が子どもたちに魅力ある授業を提供してあげられることにもつながれば、幸いです。

 環境科学院全体では、毎年ソフトボール大会やジンギスカンパーティーといった行事も開かれます。このように普段あまり関わりのない研究室の学生とも交流できる機会もありますので、自然と人間関係も広がるかもしれません。

 長くなってしまいましたが、つまり本コースは、陸圏における多様な自然環境やそれに関わる諸現象をサイエンスの目で見ていこうというところだと私は思っています。あなたの気になるなんらかの問題について、ひらめきをひらめきのまま終わらせず、フィールド調査から得たデータの蓄積や解析を通して、その科学的な根拠を探っていきましょう。

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