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Dr. Kazuomi Hirakawa
Professor
N10W5, Sapporo JAPAN
060-0810
Group of Geoecological Science
Section of Earth System Science
Faculty of Environmentsl Earth Science
Hokkaido University
Tel: +81-11-706-2210
::Contact::
2012. Jan. 6.
(今回が,ホントに最後の”いいわけ”になるかもしれないと思っていた-3月末に北大を去る-けれど,3.11一周年をめぐって,もう少し書かねばならないのだろう,とも思う:その際にはこの欄ではなく,Blog のスペースにすることも考えておこう)

岩波書店の科学に日本海溝・千島海溝の超巨大津波について寄稿することになって,これまでのフィールドノートをくり返しくり返し,見直し,見直し・・・考え,想像・妄想し・・・,根室,十勝,日高,噴火湾,下北(陸奥)陸中,陸前を俯瞰して・・・・.考えてみるまでもなく,北海道でも3.11 津波は3〜5mもあった.だから逆に北海道千島海溝の津波が東北へ達したとするほうが自然ではないか?過去3500年間に何度もそういう津波があったことがはっきりしてきた.これこそが超巨大津波,スーパーサイクルを読み解く鍵なのではないだろうか!6000年間についてもだいたい見当はついているのだけれど,まだちょっとデータがたりないところがあるので・・・.どこで,どういう調査をやれば,できるという感覚ははっきりしている.

科学2月号は1月26日発売,科学としては異例?いきなり,12pも占拠してしまう.ちょっと怖いような妙な感覚.

3月で年金値切られ期間という特任も終わり,いよいよ肩書きなしの素浪人になる.3月11日を期して,三陸沿岸全域,徒歩+ランニング・テントで津波堆積物の観察・記載を始めようと思う.あれこれ考えてきて,いちばん欠けているのが,3.11 津波の様相と地形(平野,谷,斜面など)との関係らしい.遡上高,津波高,浸水域を測るだけでは足りない.リアス海岸云々ではない検討を!

もう,定年退職とともにすーっと消え去りたいと思ってきたけれど,三陸全域を自分の足で歩き,自分の目で観なければ,己を解放してはならない,という気になっている.

2011, Oct. 16.
日本地震学会(静岡)で,気仙沼と宮古の津波履歴について研究発表してきた.1611年の慶長三陸津波は,”地震の揺れが弱かった”,”津波到達が4時間後(あるいは2時間後)だった”などから,”謎”の地震・津波だと考えられている.下北半島先端近くと噴火湾・森町の津波履歴を調べ,考え,十数年来調べてきた道東の研究ノートを見直して,1611慶長三陸津波をもたらしたのは,17世紀初頭に北海道千島海溝で発生した,いわゆる500年間隔地震(津波)だと確信するようになった:この内容を加えた.先の”炎上しそうな津波問題”とは,このことで,取材を受けてすでに新聞紙上にもでている.優れたジャーナリストに刺激されて,たくさんのデータを見直した.同じ考えの研究者が多いと聞いている.
えらいことになってしまった.17C.初頭の巨大津波からすでに400年が過ぎている.北海道太平洋沿岸だけでなく下北〜三陸沿岸まで,また考え直さなければならないとは・・・,酷すぎる・・・,でも・・・

2011, Oct.9.
なんだかすごいことになってきななあ・・・.北海道の津波再検討WGが公開で行われていることともかかわって,ついに,13年前に”たぶんそうだろう”と現地記載してあった日本海の島・焼尻島の津波堆積物を再調査することになってしまった.この間に鍛えられた眼でみて,やはり津波が運んだ海浜砂・礫で間違いない.かなり急な崖上15mの高さにあるから,巨大な津波だったことになる.北海道の日本海岸でも系統的な調査が必要にちがいない,1993年の奥尻島の津波も30mの高さにまで達していたことだし・・・・.
もっともっと,”炎上”しそうな津波問題もあって・・・,こういう問題は,黙秘していれば,十数年来のデータは生きないどころか,3.11津波が起こってしまった以上,”隠匿”の誹りを免れないに違いない.かといって世間を騒がすことになるのも嫌だし・・・.研究者の責務について,考えることが多い.

2011, Sept. 24.
2011, 3.11 津波についてのその後です.
4ヶ月ぶりに,また少しだけ書いておくことにしたい.3.11津波について,5月24日に書き加えた.それは,4月中旬に三陸の津波の惨状を4日間だけ観て,わずか4日間の最初と最後の日に,巨大津波の痕跡が露出している現場に遭遇した.運命的としか言いようのない,まさに遭遇で,こんな”凄い”自然の記録なら,誰か(若い世代の研究者)がきっと気づいて記載し,公表してくれるだろうと思っていた.誰にも気づかれぬままに,5月中旬に再び出向いて,現場にテントを張り,丁寧に記載した(縮尺5分の1〜10分の1).周辺はまだ津波の被災家屋(当然犠牲になられた皆さん)もほとんど手つかずの状態で,調査中なんだか被災された皆さんの霊に見つめられ,見守られ,そして正確に記載することを期待されているように感じていた.それでもまだだれかきちんと研究してくれることを望んでいた(老兵は去るべきなのに・・・と).一向にその気配がないままに過ぎ,歴史地震研究会や日本地震学会での講演申し込み,要旨提出などの状況になった.歴史地震研究会の大会プログラムが公表されるや,X敏腕記者からさっそく問い合わせがきた.NHKの記者さん,北海道の津波見直しWGが完全公開で始まって居合わせた記者さん達からの関連取材・・・,ついには,気づかれた皆さんだけで現場取材を(それほど凄い現場だから,写真や記載だけでは済まない)・・・,ということになって・・・,世の中にすっかり知られてしまったという事の顛末でした.
その後,C-14 年代測定結果(パレオラボ(株)の研究助成による)や,火山灰の検出などもあって,本当に,希有な,これほど完璧な露頭(古津波履歴を記録する地層)は考えられないという確信は強まるばかりでした.運命的な出会い,あるいは2万人の霊魂が,小生に託しているのではないかとさえ妄想してしまいます.

じつは下北半島の北端あたりや北海道の噴火湾奥・森町でも,過去1500〜3000年間くらいの古津波履歴を,10年も前に現場記載してあったにもかかわらず,放置していたのです.3.11 津波が発生してしまって,やりきれないのはこういう研究者としての無責任,無自覚,能天気・・・・であって,天は許していない,とはこういう感覚なのですが・・・.それにしても下北や噴火湾の巨大津波をどう考えたらいいのでしょうか? 三陸沖北部〜北海道沖千島海溝をも考えなければならないでしょう.北海道はアイヌ民族の文書記録がなく,明治以降に移り住んだ北海道民は巨大津波を学んできていません.3.11津波の挙動痕跡をつぶさに観察して,学び生(活)かすことが肝腎だと思っています.そうでないと3.11津波で犠牲になられた皆さんが浮かばれません.


2011, May 24th
もはや更新,追加することもあるまいと思っていたのですが・・・,
3.11東北地方・太平洋沖地震津波は,あまりにも酷い”自然の仕打ち”で,これまで研究,研究者としていかに能天気に過ごしてきたか,無責任であったか,それこそ脳天をかち割られたような心境になっています.まさか,生きているうちにこの目で”ハルマゲドン津波”をわが祖国の地で見ることになろうとは!思えば,1990年に北海道の十勝沿岸で,およそ500年間隔で過去数千年間にわたってハルマゲドン津波が来ていたことを明らかにした張本人ですから,天は小生を”許していない”のかもしれません.
三陸の現地にも4月と5月に出向きました.地震や津波の研究者に誘われてのことでした.あまりの惨状に言葉がありませんでしたが,現地で巨大津波の履歴を明瞭に示す重大な現象に気がついてしまいました.しばらくは逃れられません.これも”天の計らい”かと覚悟を決めて,今しばらく古津波履歴の研究を続けます.

2010, June, 10th
なんと3年近くも更新せずに放置してきました.今年度いっぱいで定年・退職ですので,研究・教育の現場から外れます.もう一年特任の身分で在籍を許されるかもしれませんが,もう研究成果などは更新しないことにします.それでも,多少は加除するところもありそうです..
いましばらく北海道の山,森,川,海岸の自然を歩き,観察し,考える時間をいただける幸せを喜んでいます.

このHPがせめて当大学院の私たちのコースで研究してみたいという受験生にとって,なにがしかのとっかかりになれば幸いと思っています.そして一緒に勉強・研究したいという若者(最近は中高年の方もけっこう多いのですが)がいて,興味を持てそうなところがあることを願っています.

せめてキーワードくらいはを並べておきましょう.
興味を持った自然の現象には、何にでも手を出してきた結果です.でも、小生のセンスは、子供の頃、伊勢湾の奥の三河湾の奥の,さらにその奥にある田原湾沿岸の小さな村で,捕虫網を持って野山を走り回り、小川でフナやドジョウ、カラス貝を,干潟でシャコ,かに,アサリを採り(採るだけでなくなぜそこにいるのかを感覚的に,しかし今思うと結構科学的に考えていた)、モズやフクロウの生態・営巣のあるがままに興味を示し,自己流で観察したり,果ては捕獲・飼育までしてしまったことなどにあって、いまだに変わる点はないと思っています.今でも少年時代の眼と心を持てる,これ以上の幸せはないでしょう.

以下キーワードです.
第四紀学,地形学,自然地理学,
南極、北極(スピッツベルゲン島、アイスランド)、スイスアルプス、ドイツ、ハルツ山地、アンデス(アルチプラノ)、チリ南部湖沼地帯、パミール、カリマンタン
石狩低地帯,十勝平野、日高山脈、大雪山、根釧原野,南アルプス、甲府盆地、糸魚川ー静岡断層,渥美半島
地形発達史、テフラ、海成段丘、河成段丘、
氷河地形、氷河変動史、氷河底プロセス、
周氷河環境・地形,永久凍土、凍結ー融解作用、化石ice wedge, ソリフラクションローブ、
第四紀地殻変動,巨大津波、活断層、液状化,ハザードマップ、
Human impacts on 海岸浸食・堆積 ,河川の異常浸食:人間が手を加えると,川も海岸も思わぬ応答をする.河相を診る.川や海岸にとっての”動的平衡”
熱帯泥炭形成史,泥炭層に記録されている熱帯林火災史、
地形学図,活断層図

2007-11-21
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