アイヌの森から日本人による開拓へ,明治中期以降およそ100 年間の北海道はさながら実験場.
砂防ダムを造ると,河川はいかに応答するか?1960年代以降の40〜50年間に川をいじりすぎた付け,河川の猛烈な反逆がいま始まっている.
ダムや床固め工による河床物質流送遮断とその結果としての下流側での河床低下.異常とか異様を通り越している:日高山脈(たとえば,トッタベツ川)へ一歩踏み込めば,巨大砂防ダムが次々と現れることに呆然とする.しっかりした現場での観察・観測,データ集積を急ぐべき時だと強く思う.”動的平衡”の問題”ゆく川の流れは絶えずして,しかももとの流れにあらず・・・”です.
#北海道太平洋沿岸を襲った過去6500 年間の巨大津波:波高,再来間隔の評価,ハザードマップ作成と住民啓蒙:地形屋・第四紀屋の視点を大切にしたい.
#スマトラ地震・インド洋大津波の余波はまだ続いていて,インドネシアの研究者(当コースで学位を取得)とともに,ジャワ島の津波履歴を調べ始めた. スマトラ島の中部でも.
#カムチャッカから北千島のパラムシル島に渡り,ロシアの研究者と共に古津波履歴の野外調査.久しぶりに,"Expedition "と言ってもよい,アタマがパンク するのではないかと思うほど考えて考えて,考えること自体に興奮したfield workができた.
温暖化などいわゆるグローバルな地球環境問題は深刻だが,もっと身近なところで,1970 年代以降に建設された漁港突堤による沿岸漂砂遮断が急激な海岸浸食を引き起こしている.さらに,波消しブロックの無茶な投入も足下の自然破壊をひろげている.波消しブロックでは無用だとわかったら,つぎは全面コンクリート護岸壁ですか???!!.海岸土木工学者と河川・海岸行政はいったい何をやっているのでしょうか???”浜の真砂がつきてしまったら・・・・・”,何が起きるでしょうか?変化の様相とシステムの研究にとって,十勝太平洋の浜は実験場的な重要性をもつ.
形成条件,環境変動- とくに過去数千年間の熱帯林火災史を地層から取り出す.熱帯森林下の地層として膨大な量の泥炭が蓄積されている.それは現在も発達していると考えられてきた.しかし,どうやらほとんど過去の遺物らしい.炭酸ガスを吸収するするどころか,森林・泥炭火災によって放出量は加速していると考えるべきだろう.
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