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Dr. Kazuomi Hirakawa
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Blog - 退職に際して・・・,補充

退職に際して・・・,補充

カテゴリ : 
Diary
執筆 : 
hkazu 2012-4-3 8:40
昨日,久しぶりに(定年退職を機に)書きましたが,なんだか書き切れていないような気がしたのは,三陸でのフィールドワークについて,すでにある仲間に連絡していたからだと思い当たりました.ダブるところもあるのですが,再録しておきましょう.

先週,現役最後のフィールドワークにこだわって,まだほとんど見ていなかった石巻〜気仙沼間を含めて宮古まで津波堆積物を見てきました.特に牡鹿半島周辺を見たかったのです(下北を除く陸奥〜陸中〜気仙沼は,ほぼわかったていた?).

結果:津波堆積物は,ほとんどどこでも見つかります.ただし,弥生期以降は人間の活動で除去・擾乱が多く,先に記載・公表した気仙沼のように超巨大津波堆積物をセットでみられるところはありません.しかし,縄文期〜弥生期については考古(土器)編年の助けもあって(1日は東北歴史博物館の考古屋さんと一緒でした),津波堆積物は,行く先々の沿岸谷底でみつかりました.
宮古・田老では,安息角に近いような崖錐堆積物中,小谷出口の沖積錐堆積物中にも,津波間堆積層の黒土層と互層をなしつつ,しっかりと保存されています.

こんな具合で,津波堆積物の調査・研究はけっして困難ではありません.
むしろ,いま小生が考えているのは,津波堆積物調査・研究の課題はなんだろうか?ということです.
自分では今後なにをすべきだろうか?:
1.スーパーサイクルとその波源は,仮説的でも基本的なことはすでに考えた,
2.M8.0 ~8.2(1952,2003十勝沖)クラスでは,津波はほぼ海浜に留まるが,3.11のような超巨大クラスとの間にもうひとつクラス分け(サイクルはやや短い)ができるのではないか?,防災にはこれが重要ではないか(ex. 明治三陸クラス:M8.3 ~8.5).この問題に津波堆積物からいかに接近するか?
3.津波の挙動と地形(地域:三陸と道東は違う?というような)条件(三陸で30mを超えた遡上と地形をよく観る)を再検討.
4.サイエンスとしては,古津波堆積物の保存と地形・土壌発達環境のフィールド検証:というのも,上記のように宮古周辺のじつに多様な環境(地形・堆積条件)で,津波堆積物はきちんと残されているからです:個人としての興味とともに,若い世代,あるいは現場の実務者に”伝授”したい:そうすれば,全国各地で調査が展開可能・・・と夢想するのだが・・・,はてどうしたらできるだろうか?
というような具合です.
小生は定年ですが,すでに日高沿岸の町から,道の新浸水マップを使いつつ,新たな防災への取り組みを考えることを要請されました.小生は子供達を中心にして,手作りの町内津波堆積物分布図づくり,避難場所選定などを進めることが重要とあれこれかんがえています.
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